コーヒーが冷めないうちに・・・私にも戻りたい過去がある
こんにちは!
珍しく小説読みました。
一昨年に購入した、川口俊和さんの「コーヒーが冷めないうちに」です。
映画になり、ご存知の方も多いと思います。
映画公式ページの雰囲気がまさに本を読んで思い描いた通りなのにはびっくりです。
大好きな石田ゆり子さんと有村架純ちゃんが出ていて嬉しい限りです。
めったに小説は読まないのですが、なぜだかふと読みたくなったのです。
どれを読もうか?
迷いに迷いました。
基本的にはサラッと読める本が好きなので何冊かを手に取ってみました。
そして見つけたのが、「コーヒーが冷めないうちに」でした。
サラッと読みながらも、
「恋人」『夫婦」「姉妹」「親子」のぐっと心に残る涙する4つの物語。
特に「姉妹」と「親子」の物語では心の中で大泣き状態でした。
そして、舞台になった喫茶店「フニクリフニクラ」
読んでるうちにその喫茶店のイメージがはっきりと浮かび上がってきました。
こんな雰囲気の喫茶店が近所にあったらなぁ、なんて思います。
この物語は「過去に戻る」がテーマなのですが、私も戻りたい過去がいくつもあります。
この年になると誰でもありますよね。
自分のためだけではなく、人に対してあの時こう言って上げられたら、こうしてあげられたら、と後悔していることも沢山あったりで。
それは私の場合、身近な人達です。
ガンで苦しんでいた父、父を亡くし悲しみに暮れる母、そして若くて未熟だった母親(私)に育てられた子供たち。
子供たちは今ではそれなりに自立してくれているのですが。
そして、3年前に亡くなった親友。
後悔しても、たとえ過去に戻ろうと変えられない現実。
私の人生、楽しかったことも沢山ありますが、つらかったことも同じくらいあります。
もっともっと私が〇〇だったら、と思うこと沢山あります。
50歳を過ぎて、過去を思い返すことが多くなりました。
いろんなことが見えてくる年代になったのですね。
私のような後悔(失敗)をさせたくない思いで、娘にはありのままに話しています。
私の中で良かった事、これは失敗だったと感じていること、娘も30歳になりすべてを受け入れて聞いてくれます。
なので、娘は娘なりに今からしっかりと地に足をつけ、前を向いて歩いています。
私が30歳の頃は、お恥ずかしい話ですが、好きな事だけに目を向けて生きていた感じです。
もっと現実を見て、周りのことも考えて地に足を着けて生きてきたら。。。
と、後悔盛りだくさん!!
だからこそ、今までのことを糧に、これからの人生しっかりと地に足をつけて生きていきたいと思っています。
後悔しても過去は変わらないので。
「コーヒーが冷めないうちに」を読んで沢山のことを考えさせられました。
映画も楽しみです。